ごあいさつ

自然環境豊かな八代のもとで
人とかけがえのない ’どうぶつ’ たちが共存し助け合う社会を目指し、
少しでも健康で長生きすることのお手伝いを

院長 緒方 玲

最近の動物をめぐる環境は大きく様変わりをしてまいりました。

私が幼い頃は田舎だったこともありますが、犬といえば番犬や猟犬、動物を飼うといえば野良犬を拾ってくる、あるいは譲り受けるものばかりでした。犬が家の中に入ると怒られていました。猫は皆猫の小屋にいるか、外ばかりかだったと思います。

うちの家族は誰も動物にたいする知識もまったくなくご飯といえば家の余り物でよく味噌汁をかけてあげていました。
ねこまんまといえば白いご飯に少し醤油を垂らしたかつおぶしが定番で、主食の魚を食べていれば栄養は大丈夫と思っていました。

田舎ではだいたいの家庭で、そんな感じだったとは思います。

それから月日が経つにつれ、犬や猫はペット(愛玩動物)と呼ばれる存在になり、最近ではコンパニオンアニマル(伴侶動物)とも呼ばれる存在になってきています。

飼い主さまたちの意識はずいぶんと変わりました。今やさまざまなペットフードがあり、研究され健康に配慮しています。核家族化や住宅事情などの家庭環境の変化も大きいためでしょうか、 ’どうぶつ’ は今や私たちにとってかけがえのないものになっています。

例えば自分の病院より先に動物病院に来られる方もおり、こっそりと私に「孫よりかわいい」とおっしゃってにこやかに微笑まれた飼い主さんもおられました。この飼い主さまは今まで多くの幸せをその子とそれぞれに与え合ってきたのだと思います。

私たちは人と ’どうぶつ’ が共に幸せに暮らすことは、豊かで優しい人生につながることと考えますし、それは個人のみならず、家庭やひいては社会にもつながっていくものと考えています。
もともと八代市は自然環境豊かな土地です。すぐそばに天草の島々が見渡せる穏やかな海、また春の新緑や秋の紅葉が映える山々、美しい渓谷や田園風景。こういった豊かな自然環境のもとで、人と ’どうぶつ’ が共存し、助け合う社会を目指した思いと共に病院名をグリーンヒル動物病院と名付けさせていただきました。

私たちはこれからも日々最新の獣医医療を学び続け、研鑽し、八代市でそういったかけがえのない ’どうぶつ’ たちが少しでも健康で長生きすることのお手伝いをさせていただく思っています。

2019.4 緒方 玲

院長 プロフィール

  • 1997年鹿児島の某高校を卒業後、九州大学理学部生物科入学
  • 2001年同大学大学院入学
  • 2003年同大学大学院中退
  • 2004年宮崎大学農学部獣医学科入学
  • 2010年同学科卒業、同年熊本市のともだ動物病院にて勤務
  • 2019年八代市にてグリーンヒル動物病院を開業